雛人形×上田紬
世界中で当店だけの伝統のコラボレーション
大切な人のために存在する一生ものの雛人形。
三大紬のひとつとも言われる信州の上田紬。
共に伝統の技で作られる一品が組み合わさりました。

伝統の良さを知ってもらいたいという想い
信州に古くから伝わる、絹の宝石とも呼ばれる伝統的な織物である「上田紬(うえだつむぎ)」。
職人がひとつひとつ手作りするお人形に、上田紬を贅沢に纏わせた雛人形が、長野県上田市の八幡屋人形センターから生まれました。
上田紬も雛人形も全て職人が手作りした一品を組み合わせた、伝統と伝統のコラボレーションです。
八幡屋人形センターは上田の地に深く根ざし、創業100年以上にわたって伝統ある日本人形と向き合い続けてきました。
「歴史ある日本人形に関わる者として、一人でも多くの人に日本人形の良さを知ってもらいたい」という想いがずっとありました。
そんな想いで模索していたなか、地元・上田には上田紬という、同じように伝統ある織物が根付いていました。
「この素晴らしい伝統工芸を組み合わせることで、より多くの人々に良い伝統があることを知ってもらいたい」という想いから生まれたのが、雛人形に上田紬を纏わせるというものです。
上田紬雛人形は、世界中で当店でしか扱っていない伝統×伝統のオリジナル雛人形です。

当店オリジナル雛人形で使われる上田紬とは?
上田紬(うえだつむぎ)は信州上田の豊かな風土が育んだ、三百五十年を超える歴史を持つ絹織物。上田は蚕糸業が盛んだったことも関係し、日本三大紬のひとつに挙げられるほど上田紬は有名な伝統工芸です。
素朴な風合いの中にも、絹ならではの深い光沢と滑らかな手触りが感じられ、古くから愛されてきました。
上田紬は縞や格子柄が特徴的で、洗練された粋な衣裳として知られています。
その生地は着物だけに留まらず、現代ではストールや小物など様々な形で採用の幅を広げています。
上田紬を着た雛人形が完成するまで長い歴史がありました。
じつは当店は今から20年以上前に上田紬を使った雛人形の試作をしていましたが、その時は様々な事情から世に出すことができませんでした。
それから時間が流れ、雛人形職人を抱える「久月」様、時代に合わせて上田紬を織り続けている「小岩井紬工房」様との協力が実現しました。
小岩井紬工房様は三代に渡って、こだわりの手織りで上田紬を織り続けている織元です。
伝統工芸士の認定を受けた本物の職人が代表を務められていますが、伝統を大事にしつつも現代の感性を見据えた今風の色・柄を発表するなど、創作意欲がとても旺盛です。
さらに上田紬を使った日用品のオンラインショップや、手織り体験会を実施して伝統工芸に馴染みが薄い方々へ門戸を開くなど、上田紬の文化発信も精力的に行われています。
上田紬の魅力を広めたいという小岩井紬工房様の熱意と、八幡屋人形センターの日本人形の良さを知ってもらいたいという想いが一致し、上田紬雛人形が誕生しました。

上田紬の雛人形が「唯一無二」である理由
20年掛けて当店が主導して生み出した上田紬雛人形は、生地もお人形もすべてが職人が丹精込めた手作りです。
上田紬を使ったお人形への着付けは、江戸時代より190年の歴史を持つ「久月」監修のもと、経済産業大臣指定伝統工芸品・江戸節句人形伝統工芸士の認定を受けた、熟練着付師として知られる「二世光匠」が担当。
彼の卓越した技術と感性によって、上田紬という美しい生地がお人形をさらに彩って、見る者の心を惹きつける着姿が生み出されます。
この雛人形が「唯一無二」と言われる理由は、その希少性と特別な制作プロセスにあります。
雛人形は生地選びから完成まで約半年の期間を経て、ようやく形になります。
生地である上田紬もすべて手織りのため大量生産は不可能。加えて当店の店主みずから毎年、小岩井紬工房様が織った生地の中から、お人形に仕立てた時に最も美しく映える生地だけを厳選して仕入れています。
そのため、生地の色も柄も毎年異なります。上田紬雛人形はまったく同じものが存在しない「一期一会の一点もの」なのです。
このように一つのお人形が完成するまでには、長い時間と職人たちの途方もない情熱が込められています。
シーズン中の当店では上田紬を含めて200点を超える雛人形を展示しています。ご来店いただくことで上田紬だけでなく、伝統一筋なお人形から現代に合わせた飾り付けをしたものなど様々なバリエーションが楽しめます。
また、上田紬を使った二十年前の試作品も展示していますので、上田紬の技術がどのように進化してきたかを見比べていただけます。

雛人形のバリエーション
当店が手掛ける上田紬雛人形は、現代の住宅事情に合わせたコンパクトな「親王飾り」に絞り、その魅力を最大限に引き出すことに注力しています。
要素を男雛・女雛の二体に集約することで、上田紬そのものの美しさに注目していただきたいという意図が込められています。
一段構成というコンパクトな親王飾りの中にも、さらに3つのバリエーションをご用意しているため、伝統的・収納重視など好みでお選びいただけます。
<親王飾りの種類>
・平飾り
台座に並べる伝統的なスタイル。
・収納飾り
飾った後はすっきりと片付けられる箱収納タイプ。
・ケース飾り
ほこりや汚れから守るケース入り。
2025年12月から展示する上田紬雛人形は、わずか13点のみの限定生産となります。
上田紬も雛人形も、全て職人の手作りとなるため、どうしても多くご用意することができません。
また、雛人形で使用する上田紬は毎年、生地を厳選しているため、昨年の雛人形と同じ模様・色は存在しません。
ぜひ一期一会を楽しんでいただきたく、ご来店してその目で上田紬雛人形の魅力を感じてください。

購入方法・最新情報について
上田紬を使った雛人形は、八幡屋人形センターでの店頭限定販売となります。
昨年は12月頭頃から店内にて展示販売を開始いたしましたが、上田紬の雛人形は12月中にほぼ完売してしまいました。できるだけ早いご来店がおすすめです。
最新の入荷状況や展示状況については、当店Webサイトの「お知らせ」や公式Instagramにて随時発信しております。
当店は県内でも最大規模の展示販売を誇るため、上田紬以外の雛人形も毎年、種類豊富に多数展示しております。
ご来店いただくことで、様々な雛人形の違いを見ながら、自分だけの一品を探す楽しさを感じていただけます。
店頭では人形一筋で長年の経験を積んだ店主をはじめ、「節句人形アドバイザー」の資格を持つスタッフがお客様に寄り添い、最高の一品との出会いをサポートさせていただきます。
遠方にお住まいなどで、どうしてもご来店が難しい場合は、お電話やメールでもご相談を承っております。
ご希望に応じて写真をお送りするなど、柔軟に対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
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